2014年8月4日月曜日

民宿的生活

今や、私の自宅は、アメリカから帰国してきた娘一家(夫=アメリカ人、妻=娘、そして三人の息子たち)と、一時帰国中の息子の家族(嫁、娘二人)と、つまり私ども夫婦を入れると総勢十人という大家族になっている。全員アメリカ育ちなので、家の中の公用語は英語と日本語のバイリンガルになっていて、みな適当に使い分けているのは、なかなか面白い。
さるほどに、私どものダイニングルームは、いまや民宿食堂状態で、その主人たる私は、朝に夕にと、膨大な量の食事づくりに追われている。
そこで、この食堂を、孫たちが「JIJI's CAFE」と名付け、こんな張り紙を出した。そうして、私が起きて調理等のサービスに当たっているときは、OPEN、不在のときはCLOSEという紙を貼り替えるのである。ははは。
そしてその食堂の内部は、孫どもの描き出す夥しい絵で壁じゅうがうめつくされている。こちらのサイドは、ヴァージニアから帰国したボーイズの絵で、自動車やら飛行機やら動物やら、ブルドーザーやら戦争やら、いずれ男の子の好むものは万国共通であるらしい。 
こちらのサイドは、ガールズの絵で、自動車や飛行機は、私どもが絵を描いたのに娘たちが色を塗ったに過ぎぬが、これはボーイズの趣味に影響された結果である。なかに、お花やらハートやら、そういうのは彼女たちのオリジナルで、これまた女の子の好むものは万国共通と見える。
で、しばしば、このボーイズ軍団とガールズ組とは趣味を巡って衝突などしているが、それもよい勉強というものであろう。