2013年4月29日月曜日

歌の練習

歌を歌うということは、なによりの精神の解放になる、と私は思うのだ。
というわけで、長年の歌の同志でもあり、師匠でもあり、心友でもある勝又晃君が、御夫妻で、源氏完成を祝って、四月二十七日の一夕、拙宅まで歌を歌いに来てくれた。
御夫妻は、来る五月二日午後七時から、大泉ゆめりあホールで、ジョイントのリサイタルを開催するので、その直前の練習などに忙しい合間を縫って、来てくれたのであった。まことにありがたいことである。
今回、ピアニスト井谷佳代さん(芸大院卒)が伴奏者として駆けつけてくれたのは、これまたお忙しい日々のなかで、まことにありがたいことである。
私は『あんこまパン』の練習もさせていただき、勝又君には、ひさしぶりに『行け、わが想い』を熱唱してもらった。ますます声量豊かに、拙宅音楽室内が勝又ボイスで充満している、とそんな感じがした。
そして、なによりも楽しかったのは、彼との二重唱(デュオ・アミーチ)で、『朧月夜』『夏は来ぬ』『野菊』『アル・ヒダ・ノス』などつぎつぎと歌い渡り、もっとも得意とする『アロハオエ』は、ほんとうによく声が響き合って、歌っていてとても気持がよかった。それから、勝又夫人岡村由美子さん(ソプラノ)に、私の妻までも加わって、滝廉太郎『花』や、『夢の子守歌』などを盛大に歌って、いやじつに楽しかった。源氏が終ったなあ、という実感があった。
二日の彼らのリサイタルには、私もぜひ一聴衆として、熱烈応援に駆けつけたいと思っている。写真左から、私、妻、岡村さん、勝又君、そして井谷さん。拙宅地下音楽室にて。