2013年2月10日日曜日

徳川眞弓さんとプーランクを

こうやって音楽と関わった暮しをしていると、つぎつぎと音楽の仕事が到来する。それは私にとって、なによりも嬉しく、また生き甲斐にもなる。
今回は、プーランクの『象のババール』というピアノと朗読が交互に斬り結びながら、音楽の絵本という趣向で進んでいく作品の、その朗読を担当することになった。ピアニストは、徳川眞弓さん。『ババール』は有名な絵本であるが、私はもともと児童文学や絵本にはほとんど全く興味がない人間なので、万事はこれから研究しようというところである。しかし、これは絵本とは切り離して、純粋に音楽として演奏するというつもりの朗読なので、いわば、一種の「うた」だと見なしている。いや、声楽的にベルカントで歌うときと同じ声帯の使い方をしないと、大会場での朗読などはうまくいかない。といっても、あのオペラ歌手のような不自然な日本語で読むつもりは毛頭ないので、ご安心いただきたい。じつは、このたびリリースになった『謹訳源氏物語』の朗読も、発声としてはベルカントであって、決して安易に地声で読んでいるわけではない。そういうことの延長線上に、この作品も研究的に参加してみようと思っているところである。おまけに、私も少々歌をも歌おうかということになっている。
写真は、ちょうどきのう、その第一回の打合せと合わせ練習などをしたので、練習を終えてから、府中の手打ちそばの「心蕎人さくら」で蕎麦を喫しているところである。左が今回ご一緒するピアニストの徳川眞弓さん。右は、その仕掛け人でディスク・クラシカの主宰者仙波知司プロデューサーである。
徳川さんの公式HPは次のとおり。

http://park8.wakwak.com/~toktok/