2012年9月18日火曜日

夕顔はおいしい

このところ、いろいろな方から、素敵な野菜をたくさん頂戴する。まことにありがたいことである。
この巨大なるものは、かの夕顔の実である。すなわち、干瓢の材料になる野菜だが、干瓢はいくらも食べたことがあるけれど、生の夕顔は、ふつう東京の八百屋さんには売ってないので、いまだに料理したことも食べたこともなかった。それが、こたび、糸魚川のほうから送っていただいた。さてこれをどうして食べるかと、考えた末に、ほんの三分の一ほどを切り取って、皮を剥いたあと、ピーラーで薄く削ってから、電子レンジで10分ほど加熱して脱水し、それを油揚げと一緒に炒め煮にした。いやあああああ、じつに美味しい。干した干瓢を戻して煮たのよりずっとこの生のほうが風味がよい。すこしぬめっとして、こりこりと歯ごたえがあって、まことに結構なものであった。東京のスーパーでも売ればいいのになあ。
  夕顔を煮て飯炊いて佳き日なり   宇虚人

2012年9月15日土曜日

久保ファームの蓮根

残暑は依然として収まる気配がないが、きょう、やっと今年の新レンコンの第一回が入荷した。
例によって、まいど贔屓にしている久保ファームのレンコンである。
去年は、一番肝心のときに台風にやられたとかで、作柄がイマイチだったとのことだが、今年は、台風も来ず、よい作柄と見える。
かねて、お盆すぎには、新物の収穫に入るので、そしたら送って欲しいと頼んでおいたのが、稍遅れて、きょうが今年の第一回となった。
クール便で送られてきた段ボールの箱を開けると、なかには、青々として瑞々しい蓮の葉に包まれた美しいレンコンがみっちりと入っていた。この蓮の葉の色の美しいこと、つい嬉しくなって葉もレンコンももろともに写真に撮った。
そして今晩、一本をオリーブ油でソテーして食べたが、充実して素敵なレンコンであった。これからは梨とレンコンの季節で、いずれも気管支の妙薬ゆえ、嬉しい季節になった。

2012年9月5日水曜日

ギプスは取れたけど

どうも困った。
かねて、お医者様からそのように伝えられてはいたのだが、やっとギプスをはずしたら、案の定、指先がちょっと曲ってしまって、まっすぐにはならないのであった。これで普通だというのだが、さてさて、脳味噌のほうは、まっすぐな指先の位置を記憶しているので、どうしても、なにかしようとすると、指先の見当が狂ってひっかかってしまう。それで、またまたイテテ、ということになるので、もうしばらく、注意して暮しながら、脳味噌の記憶が修正されるのを待たなくてはならぬなあ。ああ、人間の体というものは、ほんとに微妙な精密なものだとつくづく思い知った。
  ホウタイを取れば指先に秋風   宇虚人