2012年3月25日日曜日

ブル小屋コンサート

 きょうは、久しぶりに舞台に立って、『あんこまパン』を熱唱してきた。
 今回は、日本の声楽界の大御所畑中良輔先生が主宰される、おたのしみコンサート『ブル小屋ごちゃまぜコンサート』という会で、朗読あり、ピアノ演奏あり、独唱あり、オペラ風あり、いろいろな趣向を、それこそごちゃまぜにした盛りだくさんのコンサートであった。
 会場は、表参道のカワイ楽器の二階、パウゼというホールで、じつに歌いやすい気持ちよい会場だった。が、しかし、聴衆にも声楽家とか声楽愛好家とか、ちょっと玄人の割合の多い会でもあって、いささか緊張したけれど、楽しく演奏してきた。というのは、私は例によってオックスフォードのガウンを着して、大威張りで歌い、その背後には、芸大名誉教授の平野忠彦先生をはじめとする、錚々たる音楽家諸先生を「パティシエ」として従えて、私は歌い、パティシエたちは、あんこまパンを実際に作ってみせるという趣向で、じつにどうも面白かった。
 余勢をかって、会場へ聴きに見えていた、テノールの勝又晃君を招き上げて、十八番の『アロハオエ』のデュエットをアンコール風に演奏。これもたのしかった。
 準備や、体調維持はとても大変だけれど、声楽演奏は、終ったあとのこの達成感がたまらない快感である。きょうもほんとに楽しかった。写真は、その畑中良輔先生と伴奏の五味こずえ君と共に。