2010年7月25日日曜日

梵の普茶料理、その涼味

 毎日が源氏の執筆に追われて過ぎていくままに、なかなかこの写真日記の更新も滞りがちで、申し訳ありません。
 さて、きのうは、ひさしぶりに、かつて東横短大で教鞭を執った仲間たちと久闊を叙して会食、まことに楽しい一夕であった。会食は、例によって、わが愛する普茶料理店、入谷の「梵」。なにしろ、こう暑い日が続いて体力も消耗し、食欲も減退しようかという季節になると、食養生はなによりの緊要事である。元気も病気も食事から。そういうわけで、純粋な精進料理で、しかも、どの品も素晴らしく美しくおいしい、手の込んだ料理ばかり。いつ来てもこの店のお料理には失望させられることがない。店主古川さん始め、皆さんの努力のおかげであろう。昨日も、おいしいおいしいと皆で感激しながら、ゆっくりと食事。部屋は禁煙、閑寂で雰囲気の素晴らしい個室で会話もはずみ、なんともいえない忙中閑を味わった。写真の料理は、生春巻き風にレタスで包んだ香味野菜や湯葉などに、白舞茸などを絡めた八角風味のジュレをたっぷりかけた冷製の一椀。見事な料理であった。