2009年5月26日火曜日

雁木通り

このごろは地方講演を頼まれることも多いので、ずいぶんあちこち
に出かける。それで、5月23日に、長野市の清泉女学院
大学の招きで『言葉の品格』という講演をし、それからすぐに移動
して、つぎに25日に上越市高田で、新潟日報主催の上越レ
ディスセミナーの幕開けの講演で、旅の話をしてきた。高田は、
行ってみると、中心部はかなり再開発が進んでいたが、ちょっと中
心を離れると、むかしながらの雁木の歩道が健在だった。この風景
は、雪国高田ならではの、いかにも懐しい景色で、私はここを行き
つ戻りつ、たくさんの写真を撮った。いちどこの雁木の風景を雪の
中で見てみたいと思わずにはいられない。しかし、やがてここも次
第に再開発の手が及んで、こういう昔床しい景色の衰滅も時間の問
題かもしれない。よい景色を見、よい道を歩いた。