2008年11月18日火曜日

松山ぞなもし

きょう、愛媛大学の招きで、『美しい日本語のために』という講演
をしに松山の同大学まで行ってきた。愛大教授(国語学・言語学)
の清水史君とは、かつて東横短大で教鞭を執っていた時分の同僚
で、以来四半世紀以上も友誼を修しているところ。清水君に頼まれ
ては否ともいいがたく、はるばると松山まで行ってきたというわけ
である。講演の前に少し時間が余っていたので、市内の大黒屋とい
う店で名物のウドンに舌鼓を打った後、道後温泉にある伊佐爾波
(いざにわ)八幡宮という神社にお参りしてきた。なんでも寛文年
間の建築の由で、なるほど東照宮様式の壮麗な宮居であった。本殿
のぐるりに回廊が巡り、その回廊には、和算の設問と答えを書いた
「算額」というものがいくつも奉納されている。まことにアカデ
ミックで床しい雰囲気の神社で、またその表参道の階段上から見お
ろす市内の大景は素晴らしいものがあった。